FAQ

  1. 治療の流れは?

    【初診】
    患者様の歯並びや顔・顎のかたちで気になっていることをお話下さい。
    患者様の気になっているところを含め簡単な診査をさせていただきます。
    この段階で考えられる治療方針をお話します。また、料金を説明し料金表をお渡しします。

    【検査】
    治療を希望されますと検査に移ります。
    歯列の型採り、お口の中の写真、お顔の写真、レントゲン写真(側面、正面、顎と歯の全体など)、筋電図、顎運動路などのうち必要な検査を致します。場合によってはMRI・CTなど他の医療機関に検査の一部をお願いすることもあります。
    レントゲン写真撮影では、妊娠中やその可能性のある方は必ず申し出てください。

    【分析】
    お口の型は患者さまのかみあわせ状態を保存するための模型やレントゲンを写真すべてを細かく分析します。このため検査結果のご報告(診断)までには2週間から1か月ほど期間を頂いております。

    【診断】
    診断時に患者様の分析結果、治療方針を併せてお話します。治療方針については患者様のご了解を得た後に治療開始となります。

    【治療開始】
    永久歯治療の患者さまには、表側のブラケット装置(プラスチック、セラミック、セルフライゲーションブラケット)、裏側のブラケット装置(リンガル)、また、ほとんどの期間プラスチックのカバーで治すマウスピース型矯正装置かを決めていただきます。お口の中に装置がついている期間中はおよそ1~2か月に1度の来院が必要です。次回の来院が延びる場合は、担当医にお伝え下さい。期間を考慮させていただきます。
    また、お子様で顎の伸びのバランスを整えている場合は数か月に1度の来院でよい場合があります。担当医から説明があります。

    【保定】
    最終的な咬み合わせの確認を行い、状態がよければ歯を動かし終わります。当院ではこの段階でのかみ合わせの詰めをしっかり行っています。このあとは、歯と顎の位置を安定させる保定期間になりますので安定装置(保定装置)をお渡しいたします。この期間は数か月に1度の安定装置のチェックと調整になります。

    以上が全体的な治療の流れです。

  2. 自分の治療に自分も参加?

    矯正治療は、患者様・ご家族そしておばた矯正歯科クリニックのスタッフ全員が患者様の治療に参加します。
    お口の中を清潔に保つこと・取りはずしのできる矯正装置を装着することは、患者様が日常生活上でしていただくことです。こちらからお伝えした注意事項を守りながら、是非ともご自身の責任で頑張って行ってください。
    患者様がご自分でご自分の歯並びや顎のバランスを治そうという気持ちがあると治療期間も短くなり、治療結果も良くなります。患者様が年少者の場合は、保護者の励ましや協力が不可欠です。また、長期間通院できない場合は必ずお知らせください。

  3. 歯や歯ぐきの健康管理は?

    矯正歯科治療中は当院でも毎回虫歯のチェックをします。必要があればレーザーを用いた虫歯進行度の測定を行います。これに加え、歯や歯ぐきの健康管理のためかかりつけの一般歯科での定期検診をお受けになることをおすすめします。
    また、一般歯科の定期検診まで期間があるときなどで、虫歯や歯ぐきの問題に気がつかれたときはお知らせください。歯ブラシがうまくできていない方には染め出し剤を使って歯磨きの仕方を練習していただきます。

  4. 矯正装置をつけたあと注意することは?
    矯正装置の部分に食べ物がひっかかり、残ってしまうことがあります。
    時間がたつと虫歯や歯肉炎ができやすくなります。そのため、食事・おやつなどを食べた後は必ず歯磨きをしてください。

    甘く粘性の強い食べ物(キャラメル、粘着性の強いチューイングガムなど)は、装置を壊す原因となり、虫歯をつくりやすくしますので避けてください。ジュース・清涼飲料水はだらだらと時間をかけて飲むことはやめてください。歯の表面全体をもろくし虫歯になりやすくなります。
    硬い食べ物(氷、飴玉、せんべい、りんごなど)の丸かじりは、装置の脱落や緩みが生じやすくなるので、小さくしてからお口に入れてください。
    まずは食後の歯磨きが重要です。来院時には歯ブラシを持ってきてください。
    お口の中をきれいにするブラシにもいろいろあります。
    当院では、矯正専用の歯ブラシ・矯正専用のフロスなどをお出しできます。
    歯の表面がもろくなっている方や虫歯ができやすい方はフッ素ジェルを歯に塗ることをおすすめします。
  5. 治療後は痛みますか?

    装置をつけてから、あるいは調整してから2,3日の間は歯などに不快感や痛みがあるかもしれません(あまり痛くない方もいらっしゃいます)。痛みは次第に軽減します。
    また歯が動き出すと、ワイヤーの端が余って頬や唇にあたることもあります。
    硬いものを咬むと痛いときは、無理をせず軟らかい食べ物をお召し上がりください。
    我慢できない痛みが何日も続くときはお知らせください。

  6. 凸凹のとれた後の歯や歯ぐきはどうなりますか?
    成人の方では、歯の重なりがほどけると、歯と歯の間の歯ぐきが他の歯ぐきより下がって見えることがあります。これは矯正治療で失われたのではなく、もともとなかった骨や歯ぐきが見えてきたのです。また、かくれていた虫歯が見えてくることもあります。

    歯を移動したあと、歯の根の先が少し丸くなることがまれにあります。
    過去に打撲などの外傷を受けた歯や、根の先が細い歯は丸くなりがちです。
    根の先が丸まっても歯が抜けてしまうわけではありません。
    ただし、歯周病など歯が抜けてしまう病気が悪くなると、根の丸まりとは無関係に歯が抜けやすくなります。また、根の丸まりは矯正歯科治療をお受けにならなくても起こり得ます。
    矯正治療中、打撲した歯の神経が死んだり虫歯がひどくなった場合は、歯の神経の治療が必要になることがあります。
  7. 親知らずや埋まっている歯は?

    骨の中に埋まっている歯や親知らずがあると、近くの歯を虫歯にする、あごをはらす、凸凹がとれない、さらに凸凹をつくるなどの症状を呈することがあります。そのため、歯を生えるようにする処置や抜歯などの処置を必要とする場合があります。

  8. 顎の関節は?

    耳の前あたりにもやもやした感じや痛みがでることがたびたびある方はお知らせください。かみ合わせが原因で顎の関節に症状がでている方に対しては、できるだけその原因と思われるかみ合わせを改善します。
    かみ合わせ以外の原因が考えられる場合は、必要に応じて口腔外科医をご紹介いたします。
    矯正治療ではかみ合わせの位置が変わりますので、一時的に症状がでる場合がありますが、あまり気になさらず楽に咬める位置で咬み、おおらかな気持ちでお過ごしください。

  9. 治療方針は途中で変わりますか?

    成長の変化や歯やあごの動き、歯周病、患者様の治療協力度などによって、以前に検討した治療方針を変更する必要が生じる場合があります。
    その場合は、変更後の治療方針や期間などについて説明いたします。
    2期にわけて治療を受けられているお子さまで、第1期治療が終了し、第2期治療に移る際には、再検査、再診断を行います。第2期治療に必要な残りの矯正基本料金についてはこの時に再びご説明いたします。
    また歯を動かす治療終了後、再び歯を動かす治療を希望された場合は、患者様のご希望を伺ったうえで再治療を行います。この場合は、再検査・再治療にかかる費用・治療方針について再度ご説明申し上げます。

  10. 治療期間の変化はありますか?

    治療期間は予定より短いか長くなることがあります。治療に積極的に参加し、歯や顎の動きがよい場合は短くなります。予測不可能な顎の成長や、歯の動きが遅い、取り外しのできる装置の使用時間の不足、装置の破損や紛失、予約日時にお見えにならないことなどは治療期間を延長する場合があります。適切な期間にできる限り良い結果を得るためには、患者様・ご家族・そして私たちスタッフ一同が協力しあい治療を進めていくことが大切です。そして、まずは患者様ご本人が自分を自分で治そうという気持ちで努力されることが良い結果を生みます。

  11. 矯正治療が終わった後の歯は?

    矯正治療後、歯は元の位置に戻ろうとします。特に、上と下の前歯や、歯を抜いた場所に見られることがあります。
    治療前の歯の凸凹が強い、お口のまわりの癖・舌の癖が残っている、親知らずが前の歯を押していると、歯は元の位置に戻りやすくなります。歯を動かし終わった後は、歯を動かしたのと同じくらいの期間(約2年間)、歯の位置を安定させる装置(保定装置)を使用していただきます。保定装置の正しい装着でこの変化を最小限に抑えることができます。
    ただし、歯や歯の位置は一生を通して絶えず変化しています。このため、矯正治療後の歯の位置は少し変化することがあります。あらかじめご了承ください。

  12. 予約日時の変更は?

    来院日に来られない場合や、遅れそうなときは早めにご連絡ください。当方の都合で変更しなければならない場合はお知らせします。
    また、治療は時間予約制になっておりますが、前の患者様の診療時間延長や来院時間の遅れた患者様の影響等により診療室にお入りになる時間が延びることもございます。どうぞご理解とご協力をお願いいたします。
    無断キャンセルの場合は、すぐの予約はおとりできません。治療がどんどん遅れますので忘れないでお越し下さい。

  13. 引っ越しするときは?

    矯正歯科治療の期間中に転居する場合は、できるだけ早くお知らせください。
    当院で矯正治療を継続される場合は治療間隔等を考慮して治療を継続いたします。
    また、当院への通院が困難な場合は、院長の所属している日本臨床矯正歯科医会(矯正歯科専門開業医の会)のネットワークも使い転居先での矯正歯科医療機関をご紹介します。

  14. 矯正治療の費用は?
    矯正歯科治療に必要な費用については事前に説明いたします。矯正歯科治療中に基本料金の追加はありません。 また、支払方法については受付でご相談ください。 この費用には抜歯や虫歯、冠をかぶせる治療など、矯正歯科治療以外の費用は含まれておりません。他の医療機関にお願いする検査・処置費用については医療機関ごとにお支払いください。

    当院の矯正歯科治療の費用について

    矯正歯科治療は基本的に自費診療ですが、顎変形症や、6歯以上の先天性欠損、唇顎口蓋裂などの別に厚生労働大臣が定める疾患に伴う矯正歯科治療は保険適用となります。詳しくは日本矯正歯科学会のHPをご参照ください。
    基本料金(税込)
    初診相談料 2,000円(税込2,200円)
    セカンドオピニオン料 5,000円(税込5,500円)
    検査料 31,000円(税込34,100円)
    基本料金(税込) 税込診察・処置料
    子どものⅠ期治療 270,000円(税込297,000円) 3,300円/毎診察時
    子どものⅡ期治療 330,000円(税込363,000円) 3,300円~5,500円/毎診察時
    子ども・大人の全体治療 600,000円(税込660,000円) 3,300円~5,500円/毎診察時
    部分治療 150,000~300,000円 (税込165,000~330,000円) 3,300円~5,500円/毎診察時
    基本料金(税込)
    セラミック、セルフライゲーションブラケット料金(基本料金に加算) 50,000円(税込55,000円)
    リンガルブラケット料金(基本料金に加算) 上下顎450,000円(税込495,000円) 片顎300,000円(税込330,000円)

    目安となる診察・治療期間と通院回数

    下記診察・治療期間、通院回数はあくまで目安です。
    診察・治療期間 通院回数
    子どものⅠ期治療 1~3年 6~15回
    子どものⅡ期治療 2~2年半 12~15回
    子ども・大人の全体治療 2~3年 12~18回
    部分治療 1~1年半 6~10回
  15. 矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用については?

    (日本矯正歯科学会HPより引用、上記FAQ記載と重複する部分もありますが医療法に従った内容です。)

    ① 最初は矯正装置による不快感、痛み等がありますが、数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。
    ② 歯の動き方には個人差がありますので、予想された治療期間が延長もしくは短縮する可能性があります。
    ③ 装置の使用状況、お口の中で掛けるゴムなどの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力がとても大切です。またそれらが治療結果や治療期間にも影響します。
    ④ 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。かかりつけの一般歯科での定期検診も必ずお受けください。また、歯が動くと 隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
    ⑤ 歯を動かすことにより歯の根の先がすこし吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることもあります。
    ⑥ ごくまれに歯が骨と癒着(くっついて)していて歯が動かないことがあります。
    ⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死(神経が死んでしまう)することがあります。
    ⑧ 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。このため金属アレルギーをお持ちの方や金属アレルギーを疑う症状が出る方は必ずお伝えください。
    ⑨ 治療中に「顎の関節部分で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
    ⑩ 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
    ⑪ 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
    ⑫ 矯正装置を誤飲する可能性があります。
    ⑬ 装置を外す時に、エナメル質(歯の一番表面)に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
    ⑭ 歯を動かすための装置をはずした後は、保定装置をお伝えした通りに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
    ⑮ また、歯を動かすための装置をはずした後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物) などをやりなおす可能性があります。
    ⑯ あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
    ⑰ 治療後に親知らずが生えてくることにより、歯ならびに凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
    ⑱ 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。